葬儀の挨拶は、多忙な中で弔問にかけつけてくれた会葬者の方に故人に代わりお礼を述べることが目的になります。葬儀の最後に挨拶になるので、最も悲しみが深い時に行われます。表面を取り繕おうと自分のことばかり考えるのではなく、心からありがとうございましたと述べることが大切です。
緊張してしまいうまく言葉が出てこないことが考えられるので、紙に書いて読みあげることをおすすめします。特に、日頃あまり使わない言葉になるので、慎重に行動することがベストです。喪主が行うことになり、葬儀内容の取りまとめや会葬者やご僧侶への対応などの重要な役割を担います。
故人の遺言により喪主が選ばれますが、指定がなければ一般的な慣習が優先されます。一般的な慣習に沿うと、故人の配偶者が喪主になります。古くは家督を継ぐという意味から、故人の後継者が喪主を務めていました。しかし、現在はその意識が弱くなっていることや家族構成などから、故人の配偶者が喪主を務めることが一般的になりつつあります。
また、血縁関係から選ぶこともあります。配偶者が高齢や病気などの理由で、喪主を務めることが困難な場合に適用されます。血縁関係から喪主を選ぶときは、血縁関係の深い方が優先されます。挨拶においての注意点は、長さに気をつけることです。
一旦しゃべりだすとアクセルがかかってしまい、予定以上の内容をしゃべってしまいがちです。長い話は全体の印象を悪くしてしまいがちなので、踏み外し過ぎないようにすることが大切です。