葬儀では参列者に対して通夜振る舞いや精進落としといった食事も振舞われることになりますが、その際には振る舞う側も振舞われる側もマナーには十分気をつけておかなくてはなりません。通夜振る舞いは通夜に来てくれた弔問客の人に対して、料理やお酒を振る舞い、それが故人への供養になるとされています。
通夜振る舞いには様々な形式がありますが、近年では食材のマナーもそれほど気にしないという人が増えており、オードブルなど大勢でつまむことができるものが主流となっています。通夜振る舞いに参加するように声をかけてもらったら、できる限り参加するようにしましょう。
参加した際には、食欲がなくても箸をつけることがマナーとなっています。あまり長居しすぎると、迷惑になるので切りが良いところで帰るようにしましょう。精進落としは本来、四十九日の忌明けを迎えた時に、精進料理から通常の食事に戻す意味がこめられていました。
しかし時代の変化とともに変わっており、今では法要の後に振る舞われる食事を意味していることが大半です。通夜振る舞いや精進落としなど、飲食接待費は葬儀費用の大部分を占めることになるので、しっかり計算しておくことが大切です。